General道場 「福井厚生病院ストレスケア科その3」活動報告 2026.01.05

総合診療部専攻医5年目の久野哲弥(ひさのてつや)です。

全3回でお送りしました厚生病院ストレスケア科のお話ですが、今回が最後です。

今回は厚生病院で実施しているリワークプログラムや認知行動療法についてお話しします。

リワークプログラムでは、うつ病や適応障害などで休職中の方がプログラムに参加することで、

生活リズムを整え自己理解を深め、円滑な職場復帰と再発予防を目指すことを目的としています。

オフィスワークやスポーツリラクセーション、作業療法などを通してストレス対処法や感情コントロール、

対人コミュニケーションの練習を行い、働き方や価値観を見直す機会にもなります。

 

プログラムでは週に2回認知行動療法を行います。

認知行動療法とは物事の捉え方や行動に注目し、辛さを強める思考の癖に気づき、

より柔軟で現実的な考え方や行動へと整えていく心理療法です。

 

1回60-120分の集団プログラムで10数回にわたり、様々な取り組みを行います。

例えば、目標を設定し、予測される問題を列挙し乗り越える手段を探る【アクションプラン作成】や、

自身の状況について思いをまとめ、その思いの根拠や反証を考えた後、バランス取れた考えを導く【自動思考記録】などがあります。

 

私も何度か集団プログラムの認知行動療法に参加しましたが、

参加者の皆さんの発言力や言語化能力の高さに驚く場面も多く、こうした認知の歪みに対するアプローチの重要性を実感しました。

総合診療外来では認知行動療法のすべてをまかなうことはできませんが、今回の研修中に得たエッセンスは臨床で活用できるのでは?と思いました。

 

毎回、General道場を利用させていただくと最初の1,2カ月は仕事に慣れるのが大変ですが、研修が終了した後に成長を感じますし、達成感が半端ないですね!

今回、研修を調整してくださった福井大学総合診療部の先生方、また受け入れてくださった厚生病院の先生方には大変感謝しております。

今後のキャリアに活用できる研修となりました。本当にありがとうございました。

 

来月からは【あわら病院 超音波検査】にしっかり寄り道して、来年度以降の診療に繋げます!