General道場 「福井勝山総合病院」での活動報告 2024.12.25

総合診療部専攻医1年目の比嘉航です。

福井勝山総合病院で1か月皮膚科研修の機会を頂戴したので、活動報告をさせていただきます。

総合診療部では内科、外科問わず様々な主訴・診療科の領域の患者様が来られます。

その中でも皮膚に関する相談は多く、かゆみ・痛み・腫れなど様々な悩みの相談をいただきます。

毎回皮膚科の先生に相談するのも申し訳ないし・・・でもいい処方もわからないし・・・というジレンマにぶつかり、

日常診療の中で出会う皮膚疾患については、初期対応はできるようになりたいと思い勝山総合病院の先生方にご指導をお願いしました。

 

勝山総合病院では毎日多くの患者様が外来を訪れます。

蕁麻疹・水虫・うおのめ・蜂窩織炎などのよく出会う疾患から、

その中にこっそり紛れ込んでいる稀な自己免疫疾患まで多種多様な疾患を持つ患者様まで多くの方と出会うことができました。

皮膚科の診察はとにもかくにも「自分の目で皮膚を見てみよう」というスタイルです。

 

皮疹の見え方はどう?どこに分布している?押したら消える?などのヒントから、

あっという間に診断にたどり着いてしまいます。その職人技のような診察にとても心を奪われました。

 

いろんな検査も大事だけど、何より今目の前にある病変をしっかり観察することの大事さを学びました。

また入院患者様の治療にも参加させていただきました。

 

皮膚の褥瘡や皮膚潰瘍で入院されている患者様の毎日の処置に一緒に参加させていただき、非常に勉強になりました。

やはり入院すると寝ている時間がどうしても多くなり、潰瘍などの皮膚のトラブルとは無縁ではいられなくなります。

その時にぶつかる褥瘡管理について、専門の先生に直接ご指導をいただけたことは今後の病棟診療の中で間違いなく大きな力になると思いました。

 

多くのことを教えていただけたGGGの研修でしたが、勝山総合病院では皮膚科のこと以外にも多くのことが学べます。

というのもご指導いただけた先生がとにかくお話が面白く、博識で、皮膚科の領域にとどまらず、

医療の世界を飛び出した分野でも豆知識を面白おかしく紹介してくださったので、毎日顔が痛くなるまで笑っていました。

 

患者様の心をつかむのには幅広い知識とトークスキルも必要なんだなぁと痛感しました。

診療の知識も人の心をつかむトークスキルも、どちらも総合診療医として必要な力だと思います。

そのどちらも勉強できる素敵な環境でした。非常に実りある素敵な1か月間でした。

ご尽力いただいた関係者の皆様にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

(皮膚科研修で雑学に目覚めた)
専攻医 比嘉航 拝