General道場 織田病院での活動報告 2024.04.27

越前町国民健康保険織田病院で整形外科の研修を1か月間してまいりました。

整形領域の外来に強くなりたい、手術もしてみたいという動機でした。

整形外科の津向伸哉先生をはじめとする病院スタッフの皆様には大変お世話になり、非常に濃密な研修ができました。

午前中は主に外来業務、午後は手術に入らせていただきました。

外来では肩痛から腰痛、手指のしびれなど多岐に渡る主訴の方が受診されます。

 

先生に標準的な診察法を教えていただき実践しました。あいまいだった整形外科領域の身体診察が一気に引き締まりました。

外来で特に多かったのが、変形性膝関節症、肩関節周囲炎に対するヒアルロン酸関節注射。1日に何本も何本も打つことで体に手技を染み込ませることができたと思います。

 

手術は人工股関節置換術や肩腱板断裂の修復などに助手として入りました。

膝の高位脛骨骨切り術後の抜釘などはメスによる皮膚切りから抜釘、縫合まで介助のもと全てさせていただきました。

総合診療医としていつ何時、メスを持つことになるかわからない、そんな思いで臨みました。

何より、人体に人工物を入れてそれにより患者さんの四肢がよく動くようになることに非常にやりがいを感じました。

 

津向先生の診療姿勢からはこの1か月間で多くのことを学びました。

朝の回診では入院患者さんおひとりおひとりに笑顔、かつ大きな声で声かけをし、多くの方はパッと笑顔になっています。

 

元気を振りまく、それだけでも患者さんにとっては大きな支えになっているのだろうと思われます。

私も担当の入院患者さんに対して同じような存在でありたいと日々努力しております。

また、常に勉強を怠らない姿勢に感銘を受けました。

1か月の間でも新しい術式を2つほどされていましたが、「最新を学ばなくなった時がメスを置くときだよ」とのことおっしゃっていました。

総合診療医としてあらゆる分野のUp to dateを追い求めていきたいと感じました。

 

織田病院は職種間の垣根が非常に低いことが強みだと感じました。

栄養士の方から腎不全患者さんの食事内容についてご相談いただいたり、

理学・作業療法士の方と退院後の生活についてお話ししたりと患者さんを中心に据えて多職種で協議することが多かったです。

 

患者さんにとってはもちろん職員にとってもすごく良い環境、雰囲気だなと感じました。

1か月という短い期間ではありますが、今後の医者人生でも忘れられないであろう実りの多い研修生活を送ることができました。

この場を借りて関係スタッフの皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。