General道場 「福井勝山総合病院 産婦人科研修」活動報告(2か月目) 2025.09.30
総合診療専攻医4年目の青木拓耶です。
福井勝山総合病院 産婦人科での研修も2か月目となりました。
今月は、子宮頸がん検診を数多く担当し、婦人科診療における基本的かつ重要なスクリーニングの実際を学ぶことができました。
また、妊婦超音波検診にも携わらせていただき、胎児や母体の状態を確認する過程を経験し、妊娠経過における評価の視点を深めることができました。
さらに、妊娠中にしばしば遭遇するマイナートラブル(便秘、胃部不快感、腰痛、下肢浮腫など)についても学び、妊婦さんの生活に直結するサポートの重要性を実感しました。
また、今月は皮膚科での研修も並行して行い、深い褥瘡で入院した症例に対して局所陰圧閉鎖療法(VAC:Vacuum-Assisted Closure)療法を用いた治療に関わる機会をいただきました。
在宅でも利用可能なデバイスをご紹介いただき、地域や在宅の現場での応用可能性を知ることができました。
また、褥瘡を含む創傷治療において、低コストかつ医療資源が限られた状況でも実践できる方法についても学ぶことができ、総合診療医としての実践に直結する貴重な経験となりました。
家庭医療の視点から見ると、婦人科診療や創傷管理はいずれも地域や在宅で必要とされながら、専門医へのアクセスが容易でない場面が多い分野です。
今回の研修を通じて、地域においても初期対応や継続支援ができる力を培うことが、患者さんの安心や生活の質に直結することを実感しました。
今後は、研修で得た知識や技術を日常診療に還元し、地域で求められる家庭医療の実践力をさらに高めていきたいと思います。
来月からは本格的に皮膚科研修へと移行する予定ですので、その内容について改めて報告いたします。