General道場 「あわら病院」での活動報告 2024.11.05
総合診療部専攻医一年目の友田越人です。
あわら病院では検査科のみなさんの元でエコーを中心に学ばさせて頂きました。
総合診療外来や救急外来で自身でエコーを扱う機会も多くなり、何度もエコーに助けられた場面を経験しました。
しかし、時には他の検査で診断が明らかになったり、他の検者がエコーをすると所見が見つかることもあり、技術向上が必要だと感じていました。
Genelal道場を通してあわら病院でエコー研修ができると知り、1ヶ月お世話になることを決めました。
あわら病院では検査科として、エコーを行い検査レポートを提出するところまで行います。
その範囲は、心臓、腹部、頸動脈、下肢静脈、下肢動脈、関節など多岐に渡ります。
いままでは検査をオーダーし所見を吟味することが多かったですが、
その所見を自ら発見しなければならない、自分が見逃してしまうと吟味しなければならない所見さえも見逃されてしまうという責任を感じながら望んでいました。
レポート作成では、『異常はありません』と書くことがいかに難しいか実感するとともに、他職種のみなさんへの理解が深まりました。
『エコーでみれないものはない。しかし、みれなければ見逃してしまうよ』
僕の師匠である先生からのお言葉で大変感銘を受けました。
エコー検査の範囲は多岐に渡り、だれでも操作可能な為あらゆる疾患の評価に有用です。
しかし、わずかな所見を描出できるか、認知できるかは検者の腕にかかっているのも事実です。
1ヶ月で大きく成長できたと感じていますが、さらなる技術向上を目指し励んでいきたいと思いました。
また、専門家のいないところだからこそ、1人であらゆる臓器に対応しないといけないとおっしゃっておりました。
みたことのない臓器のオーダーがあってもできる限り文献を吟味し評価する、その姿勢は総合診療医と通じるものがあり心動かされました。
「腹部リンパ節転移を指摘できた一例」
自身の研修で記憶に残る症例を紹介します。
腹部エコーでスクリーニングを行っていた所、1ヶ月前には確認できなかったリンパ節腫脹を指摘することができました。
半年前にとある悪性腫瘍の術後だったそうです。
速やかな精査の結果、再発の診断となり治療につなげることができました。
1か月という短い期間ではありますが、今後の医者人生の礎となるような実りの多い研修生活を送ることができました。
この場を借りて関係スタッフの皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。
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